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Make・n8n・Zapier比較:料金・課金単位・日本語対応で選ぶ業務自動化(2026)

Make・n8n・Zapierの業務自動化ツール比較のアイキャッチ。課金単位はタスク/クレジット/実行で違い、選び方は連携数・コスト・自己ホストで分かれる、という要点の図解。 AI
3行でわかる Make・n8n・Zapier の違い

  • 課金単位が根本的に違う。Zapierは「タスク(実行ステップ)」、Makeは「クレジット(アクション)」、n8nは「実行(ワークフロー1回)」で数える。多ステップ・高頻度ほど n8n が有利になりやすい。
  • ざっくり選ぶなら、連携数と手軽さの Zapierビジュアルとコストのバランスの Make大量処理・自己ホスト・技術者向けの n8n
  • 3ツールとも管理画面のUIは英語が基本(2026年7月時点、公式に日本語UIなし)。日本語で選ぶうえでの注意点も後述する。

「業務を自動化したいが、Make・n8n・Zapier のどれを選べばいいか分からない」——これは価格表を横に並べても解決しません。3ツールは料金の”数え方”そのものが違うため、同じ月額でも実際のコストが数倍変わることがあるからです。

この記事では、各社の公式料金ページと公式ドキュメントをもとに、料金・課金単位・日本語対応・向き不向きを、日本の中小〜中堅企業の現場目線で整理します。数値はすべて公式の一次情報に紐付け、円換算には換算日と参考レートを明記しました。

最終更新: 2026年7月31日/本記事は一般的な情報提供であり、特定製品の推奨や契約の助言ではありません。料金・仕様は変動するため、契約前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

Make・n8n・Zapier の違いを一言で

Zapier=連携数と手軽さ、Make=ビジュアルとコストの両立、n8n=大量処理と自己ホスト。まず自社の”重視点”を決めるのが選定の近道です。

3つとも「アプリ同士をつないで定型作業を自動化する」ツールですが、設計思想が異なります。まずは性格の違いを押さえましょう。

  • Zapier: 連携アプリ数が最大級(9,000以上)。設定がシンプルで、非エンジニアが最初の自動化を作るのに向く。反面、ステップ課金のため複雑・大量の処理はコストが上がりやすい。
  • Make: 分岐・繰り返し・データ整形をビジュアルに組める。中規模の複雑なフローをコストを抑えて作りたい層に向く。連携は3,000以上。
  • n8n: 実行(ワークフロー1回)単位の課金で、多ステップでもコストが膨らみにくい。ソース公開(fair-code)で自己ホストなら無料。コードやAIワークフローを深く組みたい技術者向け。

言い換えると、「まず1本動かしたい」なら Zapier、「複雑なフローを手頃に」なら Make、「大量処理やデータ主権・拡張性」を求めるなら n8n が第一候補になります。次章の料金と課金単位を見ると、この違いがコストに直結することが分かります。

料金と課金単位の違い(ここが最重要)

同じ「10ステップの処理を1回」でも、Zapierは最大9タスク、Makeは約10クレジット、n8nは1実行として数える。数え方の違いが総コストを左右します。

3ツールの価格を比べるとき、月額だけを見るのは危険です。1回の自動化で何を1単位として数えるかが各社で違うためです。

  • Zapier=タスク: Zapが完了させた各アクション(ステップ)を1タスクとして数える。トリガーや失敗したアクションはカウントされない。
  • Make=クレジット: 1モジュール実行=1操作で、非AI/一般的なAIアプリは1操作=1クレジット。一部の高度なAI機能は1アクションで複数クレジットを消費する。
  • n8n=実行: ワークフロー全体の1回の実行を1実行として数える。ステップ数は問わない(公式: 「何ステップあっても関係ない」)。
課金単位の違いの図解。10ステップのワークフローを1回実行した場合、Zapierは最大9タスク、Makeは約10クレジット、n8nは1実行として数える、という比較。
課金単位の違い(図解: jisalab編集部作成/各社公式料金ページ・ヘルプの定義にもとづく・2026年7月31日確認)。ステップ数が多いほど、実行単位の n8n が単位数で有利になりやすい。

つまり、10ステップのワークフローを毎日100回動かすと、Zapierは月に最大約27,000タスク、Makeも同程度のクレジットを消費しますが、n8nは3,000実行で済みます。ステップが増えるほどこの差は開きます。逆に、2〜3ステップの単純な連携を少量動かすだけなら、どのツールでも無料〜低額の枠で収まります。

各社の料金プラン(円換算つき)

以下は各社の公式料金ページの数値です。円換算は目安で、実際の請求は各社の通貨(USD/EUR)で行われます。

Zapier 料金(USD)/円換算は2026年7月30日の参考レート 1USD≈163.5円で算出した目安
プラン 現地通貨 円換算(目安) タスク/月・主な機能
Free $0 ¥0 100タスク/2ステップ/ポーリング15分
Professional $19.99〜/月(年払い) 約¥3,270〜 750タスク〜/マルチステップ/Webhook・パス/ポーリング2分
Team $69〜/月(年払い) 約¥11,280〜 2,000タスク〜/25ユーザー/SSO/ポーリング1分
Enterprise 個別見積 高度な管理・SCIM・専任担当
Make 料金(USD・10kクレジット/月の入口価格)/円換算は同レート 1USD≈163.5円の目安
プラン 現地通貨 円換算(目安) クレジット・主な機能
Free $0 ¥0 1,000クレジット/最短実行15分/3,000+アプリ
Core $9/月 約¥1,470 10kクレジット/最短1分/シナリオ無制限/API
Pro $16/月 約¥2,620 優先実行/カスタム変数/全文ログ検索
Teams $29/月 約¥4,740 チームロール/テンプレート
n8n 料金(EUR・年払い時の月額換算)/円換算は2026年7月30日の参考レート 1EUR≈186.6円で算出した目安
プラン 現地通貨 円換算(目安) 実行数・主な機能
Community(自己ホスト) €0 ¥0+インフラ費 ソース公開・ほぼ全機能/実行数の上限は自社サーバー次第
Starter €20/月 約¥3,730 2,500実行/同時実行5/プロジェクト1
Pro €50/月 約¥9,330 10,000実行/同時実行20/プロジェクト3
Business €667/月 約¥124,400 40,000実行/SSO/SAML/Gitバージョン管理

円換算は2026年7月30日時点の参考レート(1USD≈163.5円/1EUR≈186.6円)で算出した目安です。為替・現地税・プラン改定で実額は変わります。価格は各社公式(ZapierMaken8n)で最新をご確認ください。

表で見落としがちなのが、n8nは料金の”帯”の考え方が他2社と異なる点です。クラウド版はユーザー数・ワークフロー数が無制限で、コストは主に実行数に連動します。さらに Community 版を自社サーバーに置けばライセンス費用は0円(かかるのはサーバー等のインフラ費)。この構造が、大量処理でのコスト差を生みます。

どれを選ぶ?(職種・用途別の目安)

「非エンジニアが少数の連携を手早く」ならZapier、「複雑なフローを手頃に」ならMake、「大量処理・自己ホスト・技術者運用」ならn8n、が基本の指針です。

抽象論では選べないので、現場の職種・シーンに落として考えます。

3ツールの選び方の図解。Zapierは連携数と手軽さ、Makeはビジュアルとコストの両立、n8nは大量処理と自己ホスト・技術者向け、という立ち位置の比較。
3ツールの立ち位置(図解: jisalab編集部作成/各社公式情報にもとづく・2026年7月31日時点)。

ユースケース1: マーケ・営業事務(非エンジニア/少数の連携)

フォーム回答をスプレッドシートとSlackに転記する、問い合わせをCRMに登録する——こうした2〜3ステップの連携を少量動かす用途なら、まず Zapier が無難です。連携できるアプリが最多で、設定画面もシンプル。英語UIですが、選ぶ・つなぐ操作はアイコン中心で直感的に進められます。処理量が増えてタスク消費が気になり始めたら、Make への乗り換えを検討します。

ユースケース2: 情シス・業務改善(複雑なフロー/コスト重視)

分岐や繰り返し、複数サービスをまたぐデータ整形が必要な中規模の業務フローには Make が向きます。ビジュアルエディタで条件分岐や反復を組みやすく、クレジット単価も抑えめ。全社展開で実行回数が跳ね上がる、あるいは顧客データを外部SaaSに預けたくない場合は、自己ホストできる n8n が候補になります。n8nはコードノードやAIワークフローにも強く、開発リソースがある部門ほど費用対効果が高くなります。

なお、Zapierはアフィリエイト提携の有無にかかわらず本記事から公式サイトへリンクしています。実際の操作感や日本語ナレーションなど、海外AIツールを実測で見極める姉妹記事としてElevenLabsの日本語レビューも参考にしてください。

日本語対応と導入時の注意点

3ツールとも管理画面は英語が基本(公式の日本語UIなし・2026年7月時点)。情報漏えい・コスト暴走・属人化の3点を導入前に必ず設計しましょう。

日本の現場で使ううえで、事前に押さえるべき点を整理します。編集部が2026年7月31日に各公式サイトを確認した範囲では、Zapier・Make・n8n のいずれも管理画面(エディタ)のUI言語は英語が基本で、公式の日本語UI切り替えは用意されていません。ブラウザ翻訳は使えますが、公式表記とずれたり、入力欄で不具合が出ることがあるため、設定時は翻訳をオフにするのが無難です。

導入時に共通で注意したいのは次の3点です。

  1. 情報漏えい・データガバナンス: 顧客情報や機密を外部SaaSやAIに渡す範囲を決める。データ主権を重視するなら自己ホストの n8n が選択肢になる。
  2. コストの暴走: ステップ課金(Zapier/Make)は処理量に比例して増える。ループや高頻度トリガーは、想定タスク/クレジット数を試算してから本番投入する。
  3. 属人化とエラー対応: 自動化フローを文書化し、失敗時の通知と人手フォールバックを用意する。「作った人しか直せない」状態を避ける。

日本の読者にとっての意味

円建て感覚では割高に見えても、人件費と比べれば十分実用的。ただし請求は外貨・UIは英語のため、為替と運用体制を織り込んで選ぶ必要があります。

この3ツールはいずれも海外製で、請求は米ドル・ユーロ建てです。円安局面では円換算の実額が上振れしやすく、たとえば同じ月額でも数か月前より割高に感じることがあります。とはいえ、定型作業を1人分肩代わりできると考えれば、月数千円〜のコストは人件費に対して十分に見合う水準です。判断の軸は「安いかどうか」より「自社の処理量と体制に、その課金モデルが噛み合うか」です。

日本語対応の面では、UIが英語である点が最初のハードルになります。特に Zapier/Make はエラーメッセージも英語のため、原因調査に時間がかかることがあります。一方で、基本操作はビジュアル中心で、英語が得意でなくても直感的に進められる設計です。社内に英語に抵抗のないメンバーがいれば運用は十分に回ります。n8n を自己ホストする場合はサーバー運用の知識が必要になるため、情シスや開発部門の関与が前提になります。

もう一つ日本企業に効いてくるのがデータの置き場所です。個人情報保護や社内規程の都合で「顧客データを海外SaaSに置けない」ケースでは、自己ホストできる n8n が現実的な解になります。逆に、まず小さく試して効果を確かめたい段階なら、無料枠と最多の連携を持つ Zapier や、コストを抑えられる Make から始めるのが堅実です。いずれの場合も、いきなり全社展開せず、1業務のPoC(試験導入)から始めることを勧めます。

次に取るべき行動

  • □ 自動化したい業務を1つ選び、「1回の処理で何ステップ・月に何回動くか」を書き出す(課金単位の試算材料になる)
  • □ ステップ少・少量なら Zapier、複雑・コスト重視なら Make、大量処理・自己ホストなら n8n、で候補を1つに絞る
  • □ 無料枠(Zapier 100タスク/Make 1,000クレジット/n8n Community)で1業務だけPoCし、実際のタスク・クレジット・実行数を計測する
  • □ 顧客データを扱う場合は、外部SaaSに預けてよい範囲を社内で確認する

よくある質問(FAQ)

結局いちばん安いのはどれですか?

一概には言えません。処理が少量・単純なら3ツールとも無料枠で足り、差はほぼ出ません。処理が多ステップ・高頻度になるほど、実行単位で数える n8n(特に自己ホスト)が単位数で有利になりやすい一方、Zapier/Make はステップに比例してコストが増えます。まず「1回の処理のステップ数×月間実行回数」を試算するのが近道です。

プログラミングができなくても使えますか?

Zapier と Make はノーコードで、非エンジニアでも基本的な自動化を作れます。n8n もビジュアルで組めますが、自己ホストの構築やコードノードの活用など、技術的な前提知識があるほど強みを発揮します。社内の体制に合わせて選んでください。

日本語で使えますか?

2026年7月時点で、3ツールとも管理画面の公式な日本語UIは提供されていません(編集部が各公式サイトで確認)。ブラウザ翻訳での閲覧は可能ですが、入力時に不具合が出ることがあるため注意が必要です。操作自体はアイコン中心で、英語が苦手でも進めやすい設計です。

あわせて読みたい

海外AIツールを”実測”で見極める進め方の例として → ElevenLabs 日本語レビュー:料金・使い方・日本語音声の実力(2026)

出典

関連カテゴリ: AI比較AI

Make、n8n、Zapier および各ロゴは、各社の商標または登録商標です。本記事は独立した編集記事であり、各社との提携・協賛・推薦関係はありません。掲載の図解はjisalab編集部が各社公式情報にもとづき作成したものです。


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